大学文系煽りを見て思う、大学に行く意味

2017/ 07/ 31
                 
ちょっと最近ネットでこの手の話を散見して、
私なりに考えることがあったので、まとめて書いてみようと思います。

先に書いておくと。
私自身は高校理系→教員養成で教育心理専攻です。
見ての通り今関係ない仕事をしているのもあり、この話は蚊帳の外から割と語れる立場ではあります。
教員になれよwwwザコかよwwwwって話であり、まさしくザコなのですが、
教育実習で地元に帰ったら学校崩壊していて先生たちが死んだ目をしていたので逃げちゃいました。
嫌な事件だったね。


文系煽りネタもネットの煽りでよく使われる話ですが、
まともな結論を言うと、「学科による」「大学による」「進路による」という日和った回答になり、それだと面白くないので、
少し掘り下げて書いてみようと思います。


就職に関する有利不利を言うと、一般的には理系のほうが有利です。
だがしかし、同じ理系でも理学部数学科あたりは専門分野によってはすげー苦しい部分がありますし、
数学科に限らず今の日本では基礎研究で飯を食うのは大変です。

文系に関してDisられることが多いのは、専攻で飯を食う、ってシチュエーションが限られているからだと思われます。

・経済学をやって何か社会で役にたちますか?
・バッジ無しの法学部の存在価値ってあるの??
・文学部www本読んで学位もらえるとかwwwww
・政経でてサラリーマンかよwwwwww
・法経学部って、お前その名前どうにかならなかったのか!?


ネットの悪意を見るとこの辺の文脈があふれていますし、実際企業からの扱いもその程度な側面もあります。
人が足りなくなってきていることで今でこそその辺の煽りが減ってますし、
私は体育会属性があったのでさほどひどくはなかったのですが、
それでも採用試験周りではずいぶん嫌な思いをした覚えがありますね。

大学で研究室に籠って研究に明け暮れる理系に対して努力をしていない文系は社会的に価値が低い、
って考え方もあって、これもこれで一個の真実ではあると思います。


と、書いていると頭のいい人は察してきているとは思いますが、
大学の現状は建前はとにかく就職予備校となっている。ってのがあると考えています。

私は知識欲が旺盛だったのもあり、好きなものへの好奇心で入っていましたが、
今時その考え方ってマジョリティじゃなくて、どういう就職をしたいか、からの掘り下げで
大学を選ぶ時代になっている部分がありますよね。


しかし、就職予備校、って話をすると、理系の話であっても、
実はどう考えても高専のほうが社畜育成システムとしては優秀なんですよね。
短大までの期間で高度な知識まで教えこんで、まだ頭が柔らかい+大学でさぼりを覚える前に社会に放出するので、
10年くらい前からすげー引っ張りだこになりつつあります。
高専卒は一般的に超優秀です。


って考えていくと、何のために大学入るのか、っていうのは改めて考えたほうがいいと思います。
前提としてとして読者に知っておいてほしいのは、大学生が遊び惚けている、っていう古い認識は今割と当てはまらない。
エセインテリがゲバ棒もって革命を標榜するような時代はとっくに終わってますね。
かつての学生=モラトリアム期間っていう認識は古いです。
今の学生は完全に就職予備校として、インターンとか含めて就職のために4年を使っている感があるんです。
結果、本当にお前の専攻分野はいったい何の意味があるのよ?ってのが増えてきていると私は思っています。

学生で起業したり、ってのも昔よりだいぶハードルが下がっていて、成功者の事例も散見するようになってきたけど、
じゃあ学問はなんのためにあるの?ってすごい考えさせられる状況です。


ここまでうだうだ現状を書いてきましたが、以下、私の考えを書きます。

大学は知識の遊びを作る場です。
基本的に歴史は繰り返しになりまして、それに対抗するには教養が必要です。
時代は刻々とうつっていき、技術も日進月歩ですが、先人がどう変化に対応してきたか、ってのは
様々な視点から見ることができます。
社会に出ると必要性からしか動かなくなりますが、学生の間は直近で必要のない知識を大量に身に着けられます。

私も統計の見方(心理学では結構やらされる)と、その中でデータは扱い方次第でウソをつく、って話が
今でも明確に役に立ってるし、あとは暇つぶしにとった社会学のゼミで人文科学のマッドサイエンティストみたいなのが居て
民俗学方面からタブーを切り崩していったり、フェミズムやら温暖化やらの金になる学問のウソの見抜き方を覚えたり、
ってのは今でも役に立っていますね。
今だと原発回りかな、科学的じゃない方向から話がされ続けてるのは。
その辺がきっちり見えるようになったのは良いことだったね。

その辺はお前だけだろ、って言われそうなので、もう一つ大学で得られるもの、を書くと、
大学では発信のスキルが身につきますよね。
自分の考えを検証して、多数が納得する方法で発表する、ってのは卒論書いた人は必ず通る道です。
これは普遍的に役に立つスキルですね、応用がいろいろ効く。
といってもこれ役に立たせられていない人も本当に多いけどなー。残念過ぎる。

社会人として必要ない学問、ってのもどこで役にたつかわからない話であって、
生きていくためだけをかんがえるとそれこそサバイバル勉強して
ナイフ一本で富士の樹海で生き抜く練習でもすればいいのであり、
社会の進歩のためには一見無駄な学問も大事だよ、って思う今日この頃です。

まとまらない感じですが今日はこんな感じで。

この話、本気で掘り下げると割と偏差値煽りの話になるのですが、
それをやると私が宮廷に殴られて死んじゃうやつなので…石を投げないでください。
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コメント

        

勉強するのは楽しいですね。いろんな考え方や自分が知らなかった世界を知ることは楽しいです。
大学だけの限らず、今まで得てきたものは何処かで生きますね。実体験からそう思います。
大学の学問って仕事の役に立つの?
って良くある質問。
専門学校で簿記を習うのと、MBAおさめて経営判断するようになるのぐらい違う論点を一緒くたに論じている釣り質問として程よい。

そのうち「大学生は怠けている」とかそういう雑な敵討ちまで釣れるし。
とりあえず石は握ったwww
高校の時、
理系でしたが、大学には興味なかったですね~卒論とか論文が苦手だったのと、そこで何がやりたいのかわからなかったし。
かといって高卒で就職とかも当時そんなに思い当たらず、結局一番食いっぱぐれしない「慢性的に足りないって言われてた」専門職に進路を取りました。
…専門学校で卒業前に論文書かされた愚者。
学問には実利と文化とのそれぞれの側面があると思っていて、僕は、今思い返したら、学生の頃はずっと文化として学問をやってきていたのだと思います。

医学や薬学は直球で人の役に立つ学問ですが、医学や薬学を支える論理は生化学や生理学、有機化学などだったりします。僕は純粋にそれを楽しんでいました。

僕の場合、某大学の工学部系(工学部という名前じゃなかったけど)は就職がけっこうあったらしいけど、液晶の研究とか殆ど興味ナッシングだったので、2年までの有機化学とかの単位を取ったら農学部にFCして生物学分野とのコンボで化学・生物学を楽しんでいました。でも、その農学部で同級生に言われたのは「なんでこんな就職ないところに来たの?」でした。なんでと言われても、学問を堪能するためだとしか‥4回生の卒論発表のとき(ふうたろうはそのとき3回でした)も教授に混じって発表者に質問浴びせてましたし、煙たがられることしかなかったけど楽しかったです(真顔

大学のいいところって、自分で自由に勉強する時間が与えられることじゃないですかね。まあ、学費や生活費が払えることが前提ですけどね
実は、今でも薬学部とかで勉強し直したいと思うことがあります。研究したいこともあれば、資格がほしいのもありますけどね。
>なな
本当に、新しいことを学ぶのはそれだけでたのしいですし、
どこかで必ず使いますよね

>otsune
そうそう、なので偏差値で殴り合いをーって言い方をしました。
レベル帯によって考え方が変わる典型的な奴です。

>えっけい
そういうT大卒のガチな奴はやめてよ…w

>なーす
看護は専門でもきっついですよね

>ふうたろう
結局、興味をどれだけもつか、的なところも自分次第だと思うんですよねー。
高専が優秀なの同意。旧帝理系よりも高専卒のSEのが偉い使えた。一人二人じゃなく、二桁行くか行かないくらいの人数がそうだった。
>sublime
高専はしくじったら容赦なく留年なスーパーハード環境+学校システムと異なった教員システムで効率最重視の現場監督クラス人材をしていますので、ガチで強いです。