お給料が上がらないから書く話

2021/ 05/ 05
                 
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 ネットの情報が「僕システムエンジニア。転職したら給料が上がりました」って話であふれており、気にいらないので思っていることをつらつら書いてみます。まあそういうやつら不景気からのコロナでだいぶ死滅してるし、その手の話はプログラミングスクールのステマも多く、見なかったことにするのが一番なんでしょうけどね。

 先に書いておきますが、「情報工学勉強して、ドメイン側の知識もバリバリあって業務用コードをいきなり書ける」みたいな人は本エントリの言及対象外となります。応援してますので、GoogleにでもDATAのラボにでもなんでも行って年収4000万円くらいで私のような底辺がエンジニアリングする必要のない社会を作ってください(丸投げ)

 本題。私レベルの一山60万くらいで売られてるようなシステムエンジニアって結局どこの会社にいてもやることがあまり変わらないわけです。「使用する環境が違う」、「言語が違う」、「こんなXaaSを使っている」みたいな差はありますが、正直立ち上がりのコストは残念ながら我々が自負しているほどには高くないわけで、結果ある程度のスキルセットがそろっていればどこの会社にいても困らないわけです。
 ただ、この「ある程度のスキルセット」というのが曲者で、「チュートリアル通りに作ってherokuに上げて、ちょっとだけ改造してオリジナルと言い張る」みたいなのは「ある程度のスキルセット」とは言わないんですよね。なのでそれはどこかで覚えなくちゃいけなくて、大体皆さん未経験OKの会社に入るわけですね。
 しかしながら「ある程度のスキル」がないエンジニアっていうのは皆さんご存知の通り生産性がマイナスなので、給与を払うのは完全に会社の持ち出しになるわけですよ。で、通常はある程度の給与を払っておいて、戦力になってから回収するわけですね。だから「力がついたのにあまり給料が上がらない」のようなことが起きるわけです。

 結果、「ある程度のスキルセットを手に入れてしまったら別の会社に行く」というのが一応現状の最適行動にはなります。この行動をとると、「会社が育ててやった恩を忘れたのか!」みたいに吹き上がる経営者がいるけどそれは話が違うわけで、経済活動上お互い最適行動をとっていて、残る理由がないから残らないのは別に問題はないとは考えます。「だってお前たち都合悪くなったらなんだかんだクビ切ってくるじゃん」というお気持ちもあります。
 とはいえ上に書いたような構造が分からないで「年収上がりました」って喜んでるのはちょっと話が違うよなーって思います。最低限「何が金になりましたか」をよく考えないと、以降のステップアップは難しくなるんだよな、というのがあり、そこを本記事で書いていきます。

 今日の結論を言うと「結局お前自身の価値が上がってないならダメなんじゃね」って話です。

 だがしかしこれ以上書く前に先に謝らないといけないことがありまして。タイトルに書いた通り私は昨年の年収が結果下がっております。一個前の記事に上がるって書いたけどまだ駄目だわ。突っ込まれる前に書いておきますが私の現職の実績自体は誰にも指をさされる要素はないです。環境そろえてもらったとか時期がよかったなどのアドの要素は多かったんですが、ここまでになるとは思ってなかったので自分でも驚いてます。給与も近々上げるとは言われてるけど、そうはいっても生活もあるし奥さんにも顔が立たないし、動きがないようなら今年度末くらいで転職判断も考えないといけない状況ではあります。
 実はその話は今日のネタに関係あるのですが、労働者側が甘くみられる一番大きな要因は「年齢」なんですよね。私のエンジニアとしての価値はオファーベースで見るとかなり上がってきてはいるのですが、私くらいの年齢になると「6か月で飛び出す」みたいな動きはしづらいので、その辺は確実に足元を見られますよね。この歳まで生きてて転職をまだする人は高確率で前職でごまかしがきかなくなったノースキルジョブホッパーなので、そろそろ基本「一緒に仕事したことがある」以外の人間は警戒されるようになって、転職の際の差し障りが大きくなってくるんですよね。私は最近採用側に入ることもありますが、正直私と同じ歳のフェイク野郎は面接では検出できませんので採用自体がだいぶ腰がひけます。

 そこでさっきの話に戻るのですが、「20代30代で数年ごとに会社ホップしてじわじわ給料上げた人を会社に入れますか??」って話が出てきちゃうわけです。上に書いた通りその動きは合理的な部分もあり、やること自体には問題はないとは思うのですが「なんでそれをやったのか」が説明が立たないと詰むんじゃないかなと思うのです。
 今日の話については実は私は若いころ説教される側の人間でもあり、実際私がしているような話を説教としてよくされたことがあるのですが、説教をしてくるやつが次に言ってくるのは「すぐ飛んだら大事な仕事を任せてもらえないぞ」って話ですよね。僕これも明確に間違っていると思っていて、大事なのは「次の会社に何を手土産にできるか」です。営業情報持っていくとかは論外なのでそういう話ではなく、「自身の資産が何になりますか」をはっきりさせないといけないなーと最近強く思うわけです。
 正直エンジニア側も大きな勘違いをしているように見えており、転職斡旋業者のせいでルールがねじ曲がったと私は個人的には思っているのですが、「自身の資産」を「業務実績」とか「この言語で何年経験しました」みたいなところでとらえるのが大きな間違いだと思ってます。「Python3年やったのと5年やったので何が違うんですか。結局あんまり年数関係なくないですか。」みたいな話です。
 そこを考えるには「大事な仕事」とは何かを考えることですね。ともったいぶって書いてますが、結局大事な仕事って「ほかの人がやりたがらない仕事」じゃないのかなと思うわけです。だってそもそもお給料って「人ができないことができるからもらえる」って話じゃないですか。高いスキル、みたいなのが本当にあればいいけどフレームワークがちゃがちゃやってPaaSで開発している俺もお前もスキルなんてないんだから「人がやりたがらないことをやる」に振った方が給与提示の期待値大きいですよね。そこで経験もつくし。あ、ある程度のスキルは必要ですよ。「手順書レベルの構築作業」みたいなのは嫌な作業なのはわかるけど、スキルが要らないので評価はされないよね。そこに「障害時の切り分けが適切にこなせる」とか「ほかのメンバーの尻拭いができる」とかまで乗ると価値になる感じですね。我々は問題の解決を売る商売なので。

 と偉そうに書いてきましたが、Netflixのカルチャーにも似たようなことが書いてありますね。

床にゴミが落ちていても、誰かが拾ってくれるだろうとそのままにしている会社もあれば、オフィスでゴミを見つけたら、そこが自分の家であるかのように社員が拾って捨てる会社もあります。Netflixは後者のような会社を目指しています。


これもおそらく同じ話だと私は考えています。

 まとまらなくなってきたのですが、年齢が重なってくると「裁量に対してどういう行動をとってどういう結果が残せるか」ってのを直接的に突っ込まれるようになるんですよね。「賃金上がるからホップしよう」だけやってると多分詰みますって話です。

 年100万上がったくらいで喜んでたら明確にダメで、どう考えても年収5000兆円目指すべきなんですよね。みんな忘れてる話としてごく単純な算数の問題があってですね。待遇考えたらちょっとやそっとの差は就労環境で吸収されちゃうんですよ。会社の福利厚生にしたって、アイス食べ放題だのランチおごってもらうだの飲み会があるだので喜んでるようじゃダメで、働いている以上「どうやったら俺の製品がうん兆円売れるんだろう」「そのためには会社に何を用意してもらえれば達成できるんだろう」ってしっかり考えないとなんですよね。
 これ新卒でそこそこでかい会社に入ってたりすると見えない話だと思うんですが、会社ののれんっていうのは効果が強烈なんですよね。イケてるソフトウェアを作ったとして、それを売るのはそこそこ大変なんですよ。売れるときもあるけど売れない確率が高いわけで、「俺は売れたけど」みたいな話はあまり意味がない。まあそこを捨てて年100万拾うをやってかつ何やってるか自分で理解できていないとしたら早々に価値がなくなるよね、って思って今日の記事を書いた次第です。あと小さかったり非上場の会社って相対的にコンプラ適当だったり評価制度めちゃくちゃだったり雇用が不安定だったりするので、年収が多少高くてもしり込みはしますよね。
 同様の理由で「こんなにオファーがきてまーす」って毎回喜んでるのも頭は悪いですよね。転職サイト登録して定期的に覗いてればオファーはちょいちょい来るし。「こんなとこから提示をもらえてる」とかだってそう。それいったら私は8桁近い提示自体は直近で面接した後もらってますが、そんな口約束信じて喜んでる時点でビジネスセンスはないし、詐欺師とかに気を付けたほうがいいと思います。

 もう一つ大事な視点として「その100万円アップは自社から引っ張れなかったのか」ってのが30過ぎたら採用サイドからは確実にみられるんですよね。まあホッパーであるほどこの辺をかなり言い訳してくるのであまり意味のある視点だとは思えなくはあるんですが、基本的には歳を食ったら「上げる価値がないので上がってこなかったとみなされる」可能性は大きく、どんどん足元を見られるようになりますね。そもそもやめられて困る人間はなんだかんだ上げてもらえる(はずです)。ああブーメランが頭に刺さって痛い。
 ちなみにこの話をすると作業をロックインして自分がやめたら困るようにする人が結構いるけど、これは愚策で、そんな浅い動きは100%探知されて、それこそ大事なことは何一つ任せられないクズ人材にしかなれないとは思います。・


 今日の話はだいぶ取っ散らかっていますが、結論としては「目の前の100万で喜んでイキったエントリ上げてないで5000兆円おいかけようぜ」です。最近知り合いが数十億円利益を稼いだのもあり、負けてられないので私も頑張ります。とりあえず現職に年収を100万あげてもらうところからだな!!
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