僕が転職エントリーを嫌う理由

2018/ 01/ 25
                 
エンジニア界隈で「転職しました」ってはてなに書いて
欲しいものリスト貼って、なんとか飯店の飯テロして、みたいなのが数年前からよく見るようになってきてて、
僕はあれがあんまり好きになれないんですよ。

別に、皆の年収が上がったり、待遇がよくなったり、面白そうな仕事をしてたり、ってのはいいことだと思うんですよ。
技術が評価される風潮が出てきたのもいいことだと思います。

あとはもう一つ、あかん会社とかが見える化されてるのもいいですよね。
某キュレーションにあかんところのあかん話を書いて2年後見たら消えてたのを考えると
(この辺掘ると長くなるので省略)

そして、人材の流動化が進んできていて、有能な人が拾われるようになってきてるのもいいことだと考えています。
昔だったら一生飼い殺しだっただろうからねー。


ただなー。
すげーもやもやする部分があって、なんでなんだろうなーって考えていたのだけど、
結局人材資源の使い捨てルーチンの一部になってる気がするからなんでしょうね。


以下は推論も含めた私の考えです。

結論を言うと
世の中の人材観がおかしい

ってだけの話です。

僕が他業種メインだから考えることかもしれませんが、
人材というのは本来企業をはじめとした社会が育てるものだと考えています。

人間が成長するのには環境が必要です。
「エンジニアに関しては個人への依存性が強く、勉強する奴が上がるんだ」みたいな話が出ますが、
極論を言うとそんなのどこの業界でも同じだと思うんです。
案件があって人が育つわけですよ。

その辺のプロセス全部ぶっ飛ばしで、
「○○できるやつは年千万円!」みたいに簡単に金で解決するような話なのかなーと
昨今の流れを見ていて思うんですね。

エンジニアに関しては個人ごとのプロダクトの生産性の差が他業種と違って段違いなので、
技術がある人間には当然高い金額が払われて然るべきだと私も思いますが、
転職でその辺を吸収されている傾向があるのは、社内で吸収しきれないからなんだろうなって考えています。


そして、この手の競争が進んでくると、比較して使えないエンジニアのほうは飯が食えなくなる流れが来るわけですが、
いいのかなーそんなんで、って個人的には疑義を呈してしまいます。
不景気になると良いエンジニアでさえ簡単に切られるのはリーマンショックあたりで目にした光景ですしね。
世の中腕がない人に厳しいですが、その辺を切ったら次に切られるのは自分かもしれないわけですよ。
やっぱりみんなである程度幸せにならないと。


更に言うと、転職市場ってハッタリかまして何とかなる傾向があるのですよね。
エンジニアの場合はプロダクトが見えたりOSSでの活躍を見たり、Qiitaのエントリ見たりで判断材料多いけど、
僕みたいな底辺層にいると、不景気の時は特に、転職者が聞いてたスキルと全然違ってることが多くて多くて
この辺もそのうち改善すると良いですね。


あんまり取り留めもない記事になったけど、よくよく考えたら
私は「転職をしたらうまく行きました!」みたいな流れがなんとなく気にくわないだけかもしれないですね。
大事なのは入った後であり、何を生産するか、ですからね。


というわけで、私が「スキルが低すぎて会社クビになりました」ってエントリをそのうち上げたらバズるに違いない(確信)
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コメント

        

お給料を決める人と
はたらきを観てる人に
距離あるからちゃうの?
などと。
>名無し
確かに。
こないだQiitaに書いてあったけど
エンジニアの仕事を評価できないマネージャーが多い、ってのも根っこにありそうですよね。

ではなぜそこがマネージャーやってんのか、とか結構病巣多い気がします。
はじめてこちらを拝見しました。
凄く真面目なのに吃驚と納得です(^^)

私はブラック上司に数回潰されて、只今療養中ですが、日本でもエンジニアが正当に評価されるようになればと思います。
>ひろ氏
いやいや、ほめられると困惑しちゃいますよ

エンジニアは評価されればいいけど、
俺は評価されるほど仕事してねーやHAHAHA