退職エントリ
2020/ 03/ 18
2年弱勤めたSESの独立系な零細下請け企業を3月末で退職することになりました。
仕事も終わり、あとはだいたい有給消化するだけなので、近況報告がてら退職エントリでも書いてみます。
結婚したあとやっと落ち着いたところで入った会社で、それなりに楽しかったです。
このブログのネタなのでもめた!こじれた!!を期待されるかもしれませんが、
やりたい仕事の会社とご縁がありお声がけを頂いたための転職となりますので、
誠に申し訳ございませんが炎上要素はありません。
給料が上がってステップアップ(キラッ★)みたいなシャレオツな要素は一つもなく、
むしろいったん給与が落ちるので奥さんに土下座している経緯もあり、威張れる何かもないのですが、
自分の中での気づきの整理も含めて、久々に記事を書いてみようと思います。
■業務でやったこと
一言で書くと業務系とWeb系の中間くらいのところのPMOです。
あんまり詳しく書けませんが、客先常駐で降ってくる面倒ごとをなんでもかんでも片づけてました。
社名を出すと「クソレガシーオールドジャパニーズカンパニー」って100%言われるような社でしたが、
ちゃんと仕事をしていればあれこれ環境も仕事もふってもらえました。
PCも自分が家で使っているデスクトップよりスペックの良いノートパソコンを支給してもらい、
クラウドサービスも割と好きなだけ使わせてもらい、開発環境に関しては何一つ不自由はありませんでした。
開発に関しても、ちゃんと報告を上げていればうるさいことを言われず、責任も必要以上に追及されないので楽でした。
ネットでよく言われているのとだいぶ違う話ですが、ただこれも「現場による」でしかないやつです。
『「現場クソ」って言ってる人はまずお前がクソ』なパターンが多いのも痛感しましたが、
これはかつての自分がまさに上の言葉が突き刺さるクソだったのであまり偉そうに語れません。
このブログみりゃわかるでしょうけど、ネトゲしかやってなかったし。
ネットでよく言われる「SESは現場の人員のレベルが低い」はほぼその通りだと思います。
8割くらいの要員は「会議でエンジニアっぽいことを言うのとExcel眺めながら椅子を温めるのが仕事」がメインで、
全く何もしてないとまでは言いませんが、中味がある仕事をロックインすることで席を確保しているところもあり、
生産性を上げるのが難しい業態だなというのは痛感しました。
騒音を立てることで仕事をしているアピールをしているゴミもそこそこいて、そこについてはかなり不愉快でした。
とはいえ残りの2割のハイスキルな人はネットで見えている以上のレベルで、かつ勉強しようとする人には概ね親切で、
色々教えて頂けてスキルアップもでき、私が入社した当時のレベルでJoinできる現場としては最高の環境ではありました。
一概に「SES=悪」ってのを言えないなーというのを改めて思いました。
何度も言いますけど、私にとってはステップアップするのに最高の環境だったと思います。
あとは自社内の仕組みを作ったり部下の面倒を見たり、といったところも経験を積めたのでよかったです。
部下の皆さんは私の現場にはいませんでしたが、全員結構頑張ってかなりのスキルアップしてくれたので、正直下に恵まれました。
できれば現職でかかわった人たちとはまた仕事をしたいと考えています。
まあ向こうがどう思ってるかはわからないですけど。
■次のお仕事
業務系の自社開発に行きます。
製品営業から運用まで全部を薄くやることになりそうだな、と思っていますが、入らないとわからないので何とも。
次くる仕事も幅広く、覚えなきゃならないことも山ほどあるはずので、もっと勉強していきます。
あとは「便利屋脱却」をちょっと目指したいなとは思っています。
広く浅くやり過ぎてるのが、先を考えるとあまりよくないなとおもっているのがありまして。
そうはいっても自分が何に本当に向いているのかはまだ見えない部分もあり、
仕事を片付けながらチームとして強くなるようにまずは動きたいです。
そして「会社に余裕がないとおかしなことが起きやすくなる」は結構思い知ったので、
立ち回りも含めて、改善をうまく回せるように私の交渉力は上げていきたいなと考えています。
現職ではもう少し色々やるつもりだったのですが、力及ばず無理でした。
部下がそろってきてチームが作れはしましたが、仕組みを回せるところまで持ち込めませんでした。
とても悔しいのですが、次頑張ります。
■仕事をしていて気が付いたこと
奥さんに教わったことが最近やっと腹落ちしてきて、結果がでてきてるのでちょっと整理すると。
仕事において、「なぜ認められないか」は「認められる環境にないから」というのが大きくあり、
「認められないと認められる環境に行けない」という妙なループが世の中にはあります。
私自身そこのループにかなりはまっていましたが、これは奥さんのアドバイスで脱却しました。
凄い簡単に結論だけ書くと、私自身がやったことは、単に「早起き」です。
このほかに「見た目・身だしなみ」をどうにかしてもらいましたが、
これはいまだに奥さんに依存しているので偉そうには語れません。
でも、奥さんを捕まえたところまではネットのみんなにも大いに褒めてほしいです。
心身に余裕がないと、状況は変えられず、あれこれ投資しようにもできない状況になります。
「なんで自炊しないんだ」と老人が余裕のない若者に無神経に言うアレが近い話で、
「結果的に安くなるのはわかっていても、そこに時間と資材のリソースをぶち込めない」が発生しているわけですね。
「風呂くらい入れ」もその通りだし私も流石に入っていましたが、入らない奴は入らないなりに何かあったりするわけです。
その状態でどこから変えるか、というと「行動を変える」になります。
「心が変われば行動が変わる」ですね。
この名言は正しいと最近思うようになりましたが、「心」から「行動」までの過程が抽象的すぎるて、腹落ちしてなかったですね。
私の場合は「行動」の具体例は「早起き」でした。
エンジニアは「結果さえ出せば許される」という心理が働きやすく、ネットでもその論調が非常に強いですが、
自分が評価する側に回ると、「本当に仕事が出来るのか」というのは非常に評価がしづらいです。
確かに結果を見ればある程度はわかるのですが、仕事を任せる段階ではそこは見えづらいところです。
あとは、結果だけでなく途中経過を適切に出してもらえないと管理が出来ず、評価が落ちたりなどもしますが、
ここの「適切」はどういう手法を使ってもどうしてもかなり主観的なものになりやすいです。
よって、相手の評価能力に期待してスキルだけで押し切ろうとすると、
特に「認められる」を確立しきれていない段階では評価を下げられやすいです。
そこで私が実際何をしたのか、は上述の通り「早起き」で、これでどうして状況がよくなったか気づいている範囲だけで書くと、
要するにさっさと出社して定時に上がるようにしたら何もかもが改善しました、って話です。
早く来た分さっさと帰ってるので働く時間は伸びてないのですが、なぜか「やる気がある奴」と思ってもらうことがまずできました。
私はADHDの特性上集中が切れた後何もできなくなるのですが、朝にきて夜は帰ることで、
エンドレスで仕事をしなくなり、メリハリがついたのも個人的にはかなりプラスでした。
早寝早起きの習慣をつけたところで、ほぼ外で酒も飲まなくなり、食べるもののコントロールを意識するようになり
位置ゲー抜きで歩き回るようになったのもあり、体調はかなり万全です。
ウエストも縮み、顔も引き締まり、ナメられなくなりました。
「人は見た目が9割」は言いすぎだと思いますし、そんなので評価している人間は愚かなのですが、
そうはいってもそこで決まってしまう現実がほかの業種はもちろん、エンジニアにも確実にあります。
建前で「仕事ができていれば」と言われていても、見た目部分はかなり見られています。
そこら辺をちゃんと理解していなかったのが、過去の私の良くなかったところであり、今後も気を付けます。
その上で、技術的なところもまだまだ勉強しなければならないのはもちろんなので、
最後になりますが、一応そこは注記しておきます。
そこが抜けると、「評価はあるけど何もできない人」という皆が嫌いなアレになってしまうので。
■終わりに
40までにサラリーマンで年収1000万届かないと色々詰むのでもう少し頑張ります。
単金ではそこに届いた上で部下指導まで回したし、おちんぎんも前よりはかなり増やしたのですが、
「フリーランスなら一千万届いてた!!」とドヤっても意味がないですし、
奥さんにも許してもらえないので、まじめにステップアップを狙っていきます。
今後とも適当に見守っていてくださいませ。
そして、ブログたまには更新するようにしたいな。

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