仕事の総括とマネジメントの話

2020/ 10/ 01
                 
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 仕事が変わってから半年がたったので、個人的なまとめをしようと思います。「ここのところお前は何をしていたのか」みたいなやつで、こないだ書いたとおり転職して普通に働いてました。総括といっても山の中でいっぱい死んでる話ではなく、仕事を辞めるわけでもないです。クビになったらそれはそれでいいネタとして記事を書くので、楽しみにしておいてください。

 本題に入りますが、お仕事は前の仕事あたりからどんどん仕事時間が短くなってきていますね。忙しいといっても残業は基本月10時間前後になるように努力しています。超オーバーした月もあったけど。そして浮いた時間は回復と勉強にあててます。毎日毎日仕事が終わるまでの時間でだいたいメンタルが死ぬので、おいしいものを食べて、ちょっとゲームで遊んで(オンゲーは余計疲れるので昔ほどはやらない)、勉強する元気があったらして、6時間寝てパフォーマンスを戻す、といったところですね。三十代も後半になるとジジイに片足突っ込んでるので身体を戻すのもそこそこ大変になります。こないだ夜間作業をしたら、そのあと一週間使い物になりませんでした。仕事頑張っているアピールで身体を削った際のダメージがかなり無視できなくなってきてるので、そういうことはやらないようにしてます。
 仕事は割とやりたいことをやらせてもらっています。今までで一番大手に入ってるので、予算やら環境やらは前より抜群に上がっています。ただ、おちんぎんが思っていたより下がりました。微増か微減の見通しでしたが残がなさすぎて下がったんですよ。さらに弊社はボーナス依存度が高い上に夏のナスが入社時期の関係でもらえなかったのもあり、現状オワです。これで冬が残念だったら転が視野に入る感じです。好きな仕事をやってますし、環境自体は良いのですぐ辞める気は今のところないですが、仮にも家庭持ちなので先がなかったらすぐ切り替えないと路頭に迷ったらヤバい。とはいえ(多分)あがるので(多分)大丈夫。未来は未定。

 仕事の内容をぼんやり書くと、入社してすぐに新製品をゼロの状態でいきなり丸投げされ、若手と二人だけでアーキから全部やったりしましたが、何とかなって結果はいったん出せたのかな。技術さえあれば生き延びれる!みたいなことがネットではまことしやかに書かれていますが、こういうのを打開するうえで自分の技術力要素ってマジでごく一部しかなくて、基本的には先読みと環境構築です。環境がなかったら無理なのですぐ逃げるしかない。そのうえで技術も要るか要らないかでいうと超必要なので足りないところを勉強しよう。まあ今回アドバンテージだったのはコロナでテレワークだけしてればよかったことですね。開発に専念できました。会社で一日数十回声かけられながらコーディングは無理ですわ。
 前から分かっていましたがつくづく自分は技術はないです。やればやるほどなんもわからなくなります。ただ、技術って手段であって目的ではないので、作りたいものやミッションに合わせてどうにかしていければいいし、動くものを作ったうえでちゃんと利益を出せればいい、って話になります。まあ資格取りながら勉強しますけどね。現業については幸い業務側の知識があり、実装すべきことをブレずに追いかけてるので飯が食えてます。
 最近つくづく思うのは「技術があるってなんですか?」って話ですね。勉強を止めて昔の技術にしがみついている人を他山の石にしてますが、どちらにせよ相当頑張らないと技術で威張るなんて無理だし、数年で俺がわかる程度の技術は陳腐化するしで、こういうのを絶対評価するのはとても難しいと思います。
 これはマネジメントかじって思ったことですが、「技術をアウトプットしろ」って最近よく言われてるあれにも強烈な違和感がありまして。先に書いておくと技術をアウトプットできるのは偉いですという話自体を否定する気はさらさらありません。しかしそれと「技術がある」や「仕事をする上での価値がある」は相関性はありますがベクトルがちょっと違っていまして。「登壇する」とか「記事をちゃんと書く」を技術がある人がやるのはすごいのですが、そこ「だけ」をなぞるアレが最近多くて判断指標に使えなくなりつつありますね。これも手段と目的の話に近いのかな。技術がない人でも手段にして楽しくやったり、マサカリもらいながら頑張るのはとても良いことなのだけど、本質からズレる「ことがある」ので気を付けないといけないのですよね。じゃないとコピペで作ってherokuにデプロイしたゴミを「ポートフォリオ」と言い張って持ってくる自称エンジニアなクズと同じような話になってしまいかねない。

 今日の本題その2ですが、前職からの流れとして、ここんとこマネジメントの仕事が増えてきていますね。現職でも試用期間中にPMまではあがりました。俺の周りではどこでもとにかくマネジメント層が足りないのです。管理職という意味でもそうだし、製品のマネジメントを見れる人間もいませんね。「SESで自分の商流の面倒を見る」みたいなのも馬鹿にされがちですがこれは立派なマネジメントです。そもそも論をいうとエンジニアは自己のマネジメントもちゃんとできてないことが多くてという話をするとブーメランが刺さりますけど。とにかく、今どき皆さん自分のことで精一杯すぎるのか、そこらをちゃんと抑えておくと勝手に仕事は増えていくし評価も上がりますね。
 企業のマネジメント軽視って氷河期ころから特にひどくなっていると個人的には思ってまして。世代でくくるのはよくないのだけど、傾向としてバブル期世代って氷河期を指導できなかったのですよね。若手のころにいくつかの会社や現場にいましたが、最大公約数では「お前の代わりはいくらでもいる」としか言われてない。最近つくづく思いますが、バブル期に会社に入った人間と氷河期に入った人間って層が違いまして、新卒のころに現場にいたシニアのエンジニアを標榜する単純労働者の皆様は生きてる世界やレベルが違いすぎて彼らにこっちを指導するのはどう考えても無理だったなとおもってます。お互いが不幸な奴。とはいえ当時の俺にも様々な問題があったし、単純労働耐性もなさすぎたので、そんな俺を押し付けられた彼らも彼らでかわいそうだったとは思っています。俺なんて仕事は1割以下のパワーでしかやっておらず、残りはネトゲに全振りしてたし。ただ一つ言えることとして、当時いた彼らは今俺の視界には一人もいないよね。どこにいったのか知りませんし興味もないけど。
 ちょっと脱線したので話を戻すと、そうはいっても教育って大事なので、外注を使うにせよ自社要員を使うにせよ、「ちゃんと仕事ができるよう引き上げる」は冷静に考えると絶対金になる話で、自分はそこをまがりなりにもやっているというか方向が向いているのでどうにかなってるのかな。俺はなんだかんだ「仕事はなくなるものだし首は飛ぶもの」という認識をしているのですが、ペイフォワードの考え方を抑えている限りは食うのには困らないかなーとは思っています。「仕事は一人でやっているわけではない」ってのは勘所で、そこを見極めている限りはそうそう死なないなという話かな。死なないのがまず大事。
 あと面白い話として、「以前なんで採用面接に落ちまくっていたか」がわかってきました。人や会社を見て蹴ったり入れたりの経験値が付いてきてるのですが、落とされる人や現場から蹴りだされる人間、過去の俺に第一印象がすごく似てる人間がちょいちょいいるのですよね。乾いた笑いしか出ません。その辺はそのうち有料コンテンツにします。ちょっと言えることがあるとすると、「痩せましょう」ですかね。太ってるとマジで損します。「適当なことを言ってるときは自分で思っているよりバレてる」とか「インターネットでイキってるエンジニアはスキルがどうであろうとネットとリアルを切り離していようと予後がよくない」とかいろいろあるけど。

 「技術で飯を食う」というのは技術サイドと人間サイドの話があり、俺は技術をなぞりながら人間サイド側をどうにかしているおかげで今のところは飯が食えてるって話でした。あんまりブログ書かなすぎるのもアレなので、そのうちまた何か書きます。
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コメント

        

技術屋(職人)は何時でも労働力側です
所詮は金儲け(現代ではリソース)の為に使われる身なのですよ

体良くリソースを利用した人間が生き残る世界になってます
エホバの証人で検索したらたまたまアナタのブログに当たりましたが負けないで下さい
同年代だと思いますが私はもう身体的な不自由で負けそうです(月一で全身に痛風が出て月の半分は這いずって生きておりますw社会保障?何それ美味しいの?www)


本題に入りますが私もエホバの証人の家庭に生まれました
父方は馬鹿すぎて母親が狂信的な信者です
余計な事は言ってこない位の信者ですが大切な話をしている時に「サタンが~」「エホバが~」「楽園が来る~」でウンザリしております
一家心中でもしてやろうかと思う位です

政府にも見放され家庭でも疎外感を感じます
1ブロガーのアナタに聞くのもなんですがどうすれば「一般的な」人生を歩めるのでしょうか?
気づかず返信遅くなりました。失礼しました。

一般的な人生は無理だと思っています。
そもそも「一般」という枠組自体が(よかれあしかれ)一個の洗脳ではありますので、エホバという洗脳から解かれたところでよその洗脳に簡単に入り込めないと思いますし、そこで道化をやるのも難しいんじゃないかなと思います。

なので「自分にとって最大限に心地よい生活」というのをちゃんと追いかけるのが大事かなと持っています。そのためには親からは離れないと無理ですね。
私は運よく結婚で縁が切れましたが、それでも今後何かしらはあると思っています。そこをいかに最小限のダメージで抑えるか、それが「最大限の心地よさ」の勘所だと思ってます。